301-400
オペラ座にて心中
ちくりと刺さって涙と血が滲んだ / 雷が落ちるなら君の胸であってほしい / ふたりきりでひとりぼっち / 悪夢と知りながら / めくれなかったカレンダー / 忘れるよりも簡単なこと / ラストダンスを捧げます / さよなら僕の一番星 / 不思議と呪文は聞こえなかった

さよならは魔法のように
誰のものでもないあなた / 世界の片隅で待ちぼうけ / 君のいない毎日は増えるばかり / カーニバルはもう終わり / 薬指だけが眩しくて(見えなく、なった) / 夢にばかり現れる貴方はずるい人 / 待ちくたびれて、もう待てなくて / 降るは霧雨 / 僕のものにはならない君

ロードムービーは瞬く
舞台裏で幕が上がる / オムニバスの主役はいつだって君 / 滲むエンドロール / ポップコーンは涙の味がした / 主役になれるなら悪者だっていい / モノローグは得意なので / コラージュ・ギミック / 字幕が途切れて続きは来週 / そして物語は静かに終わり

秘密の恋は月と一緒に沈んだの
今朝の雨は君に似ていて / 花は咲かずに散るでしょう / アイラブユーが足りなくて / 冷めた紅茶が苦くて泣いた / まるで全てを覆うかのような星屑 / 終わりの瞬間は音を立てて / そして憂鬱が始まる / 落ちていく私をどうか受け止めて / さよならは夜空に溶けた

感情の輪郭は常にぼんやりしているね
涙は惰性の欠片なので / ふれた瞬間とけて消える / 答えないで言わないで / 弱くないよ、特別強くもないけれど / もつれた糸が切れるまで / 乾いた唇に触れてもいいかい / それはエゴかサディズムか / 真っ赤な瞳は魔物 / 笑ってよ、でないと僕は死んでしまう

長たらしい言い訳がティーカップの中でぐるぐると渦巻く
ひとりで笑ってバカみたい。君の所為だよ / 夕立も夕暮れも全てひとつになってしまえばいいのにね / 好きなだけ泣けばいい。泣いて泣いて泣いた分だけ、アイツを忘れて / ごめんねと君が呟く。ああ、なんて自分勝手な / それは見事に崩れていくのに、美しいほど静かだった / 彼女はサヨナラと微笑んで、僕は微笑むように泣いた / 行かないで、ここにいて、できれば抱きしめて、ついでに愛して / 置き去られた錠剤は痛みを忘れた頃に思い出す / 君が望んだ「始まり」は僕にとっての「終わり」だった

キスの賞味期限
レモン味だなんて嘘ばかり / 甘い吐息つまりは罠 / 飲み込むたびに侵されていく / 食べ散らかして、もうおしまい / 君の愛で太らせて / 吐き出したのは叶わぬ恋心 / あの子はまるで獣のように / 咬みついたら君は笑った / 消化不良にご注意

甘い囁きは死の香り
静寂は霧の中 / 逃げ道は君が塞いだ / 摂氏零度の心臓 / 凍死までのカウントダウン / 崩れる少年を見放した空 / サイレントノイズ / 星になった誰かに捧ぐ / 君は幻覚を連れて / 飛び立つ前に最後の約束を

待ちきれないから愛してよ
愛するよりも愛されたい / たったひとりのための着信音 / 不規則で強引なくちづけ / そうやって、ずっと抱きしめていて / もどかしさに触れて / 理由の要らない感情だから / わたしのくちびるはひとつ / 君の夢で眠らせて / そして奏でる合言葉

女の子は甘いのがお好き
とけそこねたアイスクリーム / ロールケーキに巻かれたい / キャンディと一緒に転がして / いちご味のキャンディとあの子のくちびる / 黄色のマカロンは好きのサイン / メープルシロップの海で溺れる / Honey in the Hot Milk / チョコレートマジック / カスタネットとビスケット / 朝焼けのミルクティー / キャラメルは手のひらでとける


<< BACK     INDEX     NEXT >>
QLOOKアクセス解析